一般社団法人 生きた建築ミュージアム大阪について

2023年9月20日、大阪の「生きた建築」を通して、建物所有者をはじめとする民間企業、専門家、市民、行政等、多様な主体が一体となって、広く内外に建築の新しい価値を創造・発信することにより、まちへの愛着やシビックプライドを醸成し、大阪のまちづくりに寄与することを目的として、一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪を設立いたしました。

当法人は、「大阪市生きた建築ミュージアム事業」の一環として2014年度に始まった建築公開イベント「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)」のさらなる発展のため、2016年に発足した『生きた建築ミュージアム大阪実行委員会』の理念・活動を継承する組織として、引き続き、従来の文化財としての建築の価値とは異なる、建築の新しい価値を発信していきます。

生きた建築について

大阪のまちに存在する、過去から現代、そして未来へと時代に応じて創作を重ねることで生み出されてきた様々な建築群。私たちは、そうした歴史的な建築から現代建築まで、「大阪の歴史や文化、市民の暮らしぶりといった都市の営みの証であり、様々な形で変化・発展しながら、今も生き生きとその魅力を物語る建築物」のことを、「生きた建築」と呼んでいます。前の世代から受け継いだ魅力的な建築群に、新たな価値づけを行い、建物が担う物語を次世代に託していけるよう取り組んでまいります。

主な活動

  • 生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)などの建築の新しい価値の創造・発信に関わるイベント等の企画、運営・開催
  • 生きた建築に関わる情報収集・記録、調査・研究、教育、人材育成
  • 生きた建築に関わる多様な主体の相互連携・交流の促進
  • 生きた建築に関わる書籍等の発行

組織概要・定款

名称 一般社団法人 生きた建築ミュージアム大阪
(英語名称:Living Architecture Museum Osaka)
事務所所在地 〒540-0045 大阪市中央区道修町3-4-11 新芝川ビル105
設立年月日 2023年9月20日
代表理事 橋爪 紳也
定款 一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪 定款
役員一覧 一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪 役員一覧(理事・監事)

法人設立までの歩み

主な出来事
2012(H24)
  • 大阪市「生きた建築ミュージアム事業」がスタート

    事業の中で、「生きた建築」という新しい建築の価値を定義。大阪のまちをひとつの大きなミュージアムと捉え、そこに存在する「生きた建築」を通した大阪の新しい魅力を創造・発信に取り組む。

2013(H25)
2014(H26)
  • 大阪市「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」(都心部を中心とする50件)の選定完了

  • 「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)」の開催(第1回、主催:大阪市)

    <公開建物55件、参加者延べ1万人>

2015(H27)
  • イケフェス大阪の円滑な開催運営に向けた「ボランティア」登録を開始

2016(H28)
  • 大阪市と建物所有企業・有識者等による「生きた建築ミュージアム大阪実行委員会」が発足

    イケフェス大阪の継続・発展に向け、その主催を大阪市から実行委員会に移行。

  • 実行委員会主催による「イケフェス大阪」の開催(第3回)

    <公開建物76件、参加者延べ3.7万人>

2017(H29)
  • 日本建築学会賞(業績賞)を受賞

    イケフェス大阪をはじめとする「生きた建築ミュージアム事業」の取組みが建築文化の振興に寄与する優れた業績として評価される。

2018(H30)
  • 「ボランティア」登録数が100名を突破

2019(H31)
2020(R2)
  • はじめての試みとなるバーチャルなイケフェス大阪の開催

    コロナウィスル感染拡大の影響を受け、通常の建物公開に替えて、動画やトークライブ配信などのWEBプログラムを中心とするイケフェス大阪(第7回)を開催。
    <公開建物118件、HP閲覧回数 延べ6.7万>

2021(R3)
2022(R4)
2023(R5)
  • 大阪市「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」第2期の追加選定

    イケフェス大阪をはじめとする「生きた建築」の魅力の浸透、理解の広がりを受け、大阪市において全市域を対象に、47件が追加選定。当初選定とあわせて、セレクションが全97件となる。

  • 10回目となる「イケフェス大阪2023」の開催

    <公開建物169件、参加者延べ6万人>
    記念回にふさわしく、過去最大規模の開催となる。イケフェス大阪プレ期間には、大阪市との連携による「大阪セレクション第2期選定記念イベント」や建築家・安藤忠雄氏を招いた「特別記念講演会」も実施。

  • 「一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪」の設立

    イケフェス大阪を軸としつつ、それ以外の期間においても、様々な取り組みを発展的に展開し、年間を通して、広く内外に建築の新しい価値を創造・発信するため、実行委員会の後継組織となる「一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪」を設立。

【参考】 第1回~第10回 生きた建築ミュージアム大阪(イケフェス大阪)開催実績

開催回 参加者数 (延べ) 公開建物 プログラム数 ボランティア 主催
2013(H25) 実証実験 14件 10 大阪市
2014(H26) 第1回 1万人 55件 77
2015(H27) 第2回 3万人 95件 120 53人
2016(H28) 第3回 3万7千人 76件 109 73人 実行委員会
2017(H29) 第4回 3万人 101件 135 98人
2018(H30) 第5回 4万3千人 113件 151 126人
2019(H31) 第6回 5万人 169件 223 122人
2020(R2) 第7回 (6万7千) 118件 143
2021(R3) 第8回 (3万7千) 153件 175
2022(R4) 第9回 5万人 138件 182 114人
2023(R5) 第10回 6万人 169件 226 129人
  • 2017(H29)第4回:台風接近による荒天の下の実施
  • 2021(R3)・2022(R4)第7回・第8回:コロナウィルスの影響で、オンラインプログラム中心の開催。参加者数はホームページ閲覧数(PV)など。

オープンハウス ワールドワイド(Open House Worldwide)について

1992年にロンドンで始まった建築物等の一斉無料公開イベント、「オープンハウス・ロンドン(Open House London)」の主催団体「オープン・シティ(Open City)」を中心とした国際的な組織です。

オープンハウスの動きが世界に広がっている状況を踏まえ、これらをネットワーク化し、企画・運営のノウハウや課題の共有を行うことを目的に、2010年に設立されたもので、現在、欧米を中心に約50都市が加盟しています。大阪は2019年に日本で唯一の都市として加盟しています。