130八木市造邸

青空にそびえる八木邸。90年かわらぬ姿(撮影:2020年7月頃)
駅からの帰り道、八木邸の上を見上げると満月。塀の上の丸い照明とのコントラストが絶妙。(撮影:2020年6月頃)
居間(応接間):庭に面した障子窓を書院としながら地袋のある床の間と造り付け腰掛けが並ぶ和洋混成。部屋には麻雀卓を椅子が囲むように配置。家具、フロアスタンド、ペンダント照明、絨毯も藤井によるデザイン。(撮影:2014年9月頃)
八木邸では、毎年五月頃に、夏仕様として建具を襖から葦戸にかえられます。昔の人の、夏を涼しく過ごす知恵のひとつです。(撮影:2019年5月頃)
夏に葦戸にかわる八木邸は、藤井厚二の設計であり、また、京都の暮らし、数寄屋建築の影響を受けているのではないだろうか。(撮影:2019年5月頃)
施主・八木市造の書斎。市造はここで何を考え、何を思って過ごしたのだろうか。(撮影:2019年6月頃)
食事室:長さが変わる食卓、肘掛け椅子、造り付け食器棚、照明器具など、日常の動作に配慮した空間デザイン。小上がりの夫人室とは一体空間となり、床座と椅子座が混在させつつ視線の高さをあわせている。(撮影:2019年10月頃)
建具にある墨跡。普段見ることが出来ないが、部屋名等が書かれ、襖と葦戸の交換の際に役に立つ。90年前の先人との、文字を通しての交信。(撮影:2014年頃)
調理室:広い調理室には土間、流しが横に長く続き、L 字に折れて調理台、食器棚が並ぶ。中央には機能的な調理台が置かれ、女中の食卓を兼ねた。床下と天井換気も見られ随所に合理的なデザインが見られる。(撮影:2019年10月頃)
をクリックすると、拡大画像と画像の説明が見えます

スペシャルコンテンツ

藤井厚二「八木市造邸」

大正から昭和にかけて活躍した建築家・藤井厚二が設計した「八木邸」は、代表作として有名な自邸「聴竹居」と同じ大工・酒徳金之助の手によって1930年に建てられました。「八木邸」は、大阪府寝屋川市の香里園駅からほど近くにあり、周囲の街並みの中で決して自己主張せず、目立たないながらも美しく洗練された外観を持ち、大地に根を生やしたようにしっかりと建っている住宅です。

映像で理解する八木市造邸

1930年(昭和5年)に竣工した藤井厚二設計による木造モダニズム建築です。藤井の自邸として知られる第5回実験住宅「聴竹居」の2年後に建てられた八木市造邸は、規模も大きい二階建て住宅です。「通気筒」や「小上がり」など、日本の気候風土に見合った住宅を目指した藤井の細部へのこだわりが見て取れます。

音声

建物解説

最近重要文化財となった聴竹居を設計した建築家、藤井厚二が手がけた住宅建築のひとつ。京阪の香里園開発に合わせて建てられた。現存する藤井作品のなかでは、とりわけオリジナルの家具や調度の保存状態が素晴らしい。

基本情報

所在地非公開
建設年1930年
設計藤井厚二(設計)/ 酒徳金之助(大工)