33大阪ガスビル

ガスビル南館は御堂筋の拡幅工事が進められる1933年に竣工した。国内外から最高級の材料を集めて作られ、事務所ビルとしては日本で初めて全館冷暖房を完備した。(撮影:1933年3月) 夜間には当時最先端のライトアップを施し、新しい都市美観・夜間景観を創出した。(撮影:1933年3月) 「1階案内板」(1933年3月)
竣工当時のガスビルは、事務所スペースをしのぐ面積を市民サービスやPRのために使っており、当時は地下1階~2階がガス器具のショールーム、2階~4階が3フロア吹き抜けの講演場だった。 「2階講演場」(1933年3月)
2~4階吹き抜けの本格的な演芸場では、文楽や能、芝居、そしてエンタツ・アチャコの漫才などを催した。また、映画鑑賞会も開催し、故淀川長治氏も試写会の会場としてガスビル講演場をよく利用された。 昭和20年の大阪大空襲で御堂筋は焼け野原となった。ガスビルは当時、外壁にコールタールを塗り、真っ黒に擬装することで戦火を逃れたが、やがてアメリカ軍が進駐し、昭和27年まで2階演芸場と6階以上が宿舎となった。(撮影:1946年) 「8階ガスビル食堂」(2004年)
8階には1933年の竣工当時から現在も営業するガスビル食堂がある。モダンなガスビル食堂は、俳人や文士たちにも好まれた。 南館2階のホールに現存する飾り窓には竣工当時のガスビルがデザインされている。(撮影:2020年) 昭和41年には、旧ビルの外観上の特徴を踏襲した形で、北館が竣工し、現在のガスビルが誕生した。(撮影:1966年) 北館は竣工当時から屋上庭園を備えており、オフィスビルの屋上緑化の先駆けであった。(撮影:2017年) 北側出入口の両脇にはガス灯があり、現在でもガスの温かい光で周囲を照らしている。(撮影:2020年)

独自コンテンツ

建物解説

設計は大阪倶楽部と同じ安井武雄だが、こちらは時代の最先端を行く幾何学的な外観で、都市改造の一環として拡幅された御堂筋に適合している。戦後に増築され建物の北側半分が、そのデザインを生き生きと引き継がれている点も見どころ。

基本情報

所在地中央区平野町4-1-2
建設年(南館)1933年 / (北館)1966年
設計(南館)安井武雄 / (北館)安井建築設計事務所(佐野正一)

楽しみ方

  • special
  • select