建物解説
「歴史都市の生き証人としての都市物語を楽しもう」
古代から近世、そして近代、現代に至るまで現役都市であり続ける大阪には、それぞれの時代に求められた都市づくりがされてきました。つくられた時代の異なる建築や都市施設が隣り合い、共存していることが、大阪の特徴でもあります。これはローマ植民都市を起源とするパリなど、歴史都市のもつ共通点です。
ところで、様々な時代の都市づくりが地層のように積み重なり、時代を超えてかたちづくられている歴史都市では、建築や都市施設がその都市を語る文化装置<語り部>としての役割を持っています。ローマに行けば現役の水道橋や街道が、ロンドンに行けばテムズ川の橋梁群など、現役の都市施設としての機能のみならず、歴史文化の生き証人として物語を話してくれます。物語が多い都市は豊かな都市といえましょう。
今年は、16つの都市施設が参加しています。それぞれのページで写真や動画をお楽しみください。